飼育係のオーストラリア旅行記part3
2024年2月2日
長らくお待たせいたしました。今回はオーストラリア旅行記part3です。
(part2はこちらから)
前回に引き続きクオッカの話とロットネスト島の話をしていこうと思います。
前回ロッドネスト島に到着しフェリーから降りて、数分歩いた場所で数頭のクオッカを見つけることができたという話をしましたが、クオッカは本来夜行性で日の光が苦手なため日中は木や建物の陰、岩の隙間などで休んでいる個体が多かったです。
しかし夜になると活動を始め、昼間に数頭しか見られなかった場所でも50頭以上のクオッカを見ることができました。
ロットネスト島は環境保護のため、一般車の乗り入れが禁止されています。
そのため観光客が島を移動する手段は観光バスや電動ゴルフカート、セグウェイのほか、自転車をレンタルして回ることもできます
今回は2日間の滞在期間中にバスとゴルフカート、自転車で島内を回りました。
その際、印象的だったことをいくつかお話したいと思います。
まずはこの写真をご覧ください。
これは島内の緑化のために植物を植えているのですが、なぜか全て黒いネットで覆われています。
当園に何度もいらっしゃっている方ならクオッカの展示場で同じような光景を見たことがあるのではないでしょうか?
これはまだ育っていない植物をクオッカが食べて、枯らしてしまわないように植物を保護する目的で設置されているそうです。
次にこの写真です。
これはミサゴというタカの仲間の巣です。
約95年前からあるそうで、オーストラリア最古の巣と言われていました。
余談ですがミサゴは日本にも生息しています。
最後にこの写真です。
ただの湖じゃないかと思った方もいると思いますが、私も現地でこの湖を見た時同じことを思いました。
実はこの湖、ピンクレイクという名前の塩湖で水中に生育している藻類が原因で、時期によって水がピンク色に見えるためこの名前がついたと言われています。
ロットネスト島にはピンクレイクのほかにも複数の塩湖があり、塩湖の総面積はロットネスト島の10パーセントを占めています。この塩湖は塩分濃度が海水の4~8倍もあるため昔のロットネスト島は塩づくりが盛んに行われていたそうです。
今回はここまでです。
もう少しだけ続きます!
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