GW中の動物園おすすめ1周コース~part2~
個人的なおすすめコース~part2~
part1からの続きです!ぐるっと1周して出口まで完走しますよ。
ルートおさらい
正門(スタート)→キリンテラス→ポニーコーナー→なかよしコーナー
→乳牛コーナー→レッサーパンダ舎周辺(この記事ではここから紹介)
→ペンギンヒルズ→東園→こどもの城→キツネザル舎→キリン売店→正門(ゴール!)
※クオッカは観覧時間が決まっているので、確実に見たい方は入園後、まずは東園へ向かうことをオススメします!
ecoハウチューからプーズー舎へ
前回はecoハウチューの昼ゾーンまで行きました。外に出て目の前の坂道を見やると「PENGUIN HILLS」の文字が!
ケータリングカーの誘惑をふりきって坂を進むとまずはプーズー舎に着きます。
「プーズー」は南米にすむ世界最小のシカです。2017年チリから寄贈され、国内では当園と、当園で繁殖した個体が引っ越した先の神戸どうぶつ王国でしか会うことができない珍しい動物です。
草が茂る屋外の展示場は広々としていますが、慣れてないと小さなプーズーを見つけ出すことはいささか難しかったり・・・。そんなときは屋内展示場をのぞいてみて下さい。
ペンギンヒルズに到着~!
楽しい上り坂もこれで最後!ペンギンヒルズに到着です。ここは世界最大級のフンボルトペンギン生態園。生息地のひとつであるチリのチロエ島の自然を再現しています。ペンギンといえば氷や雪のイメージが先行しますが、フンボルトペンギンは温帯にすむペンギン。人間なら登るのも一苦労な緑の丘をサクサクと登っていく姿を見て、野生での暮らしを思い描いてください。
(ちなみにペンギンヒルズは一方通行です)
花と鳥の丘
ペンギンヒルズを出て左に道沿いを歩くとクジャク舎やサイチョウ舎が左手に見えてきます。
アフリカに生息する世界最大のミナミジサイチョウ、東南アジアに生息する、オオサイチョウ、サイチョウ、ギンガオサイチョウなどを飼育しており、大型であったりカラフルであったり、サイチョウという種の多様さを知ることができます。
すぐ近くの彩ポッポ車庫の脇にはキッチンカーも止まっていました。
ベンチで休憩しながら、自然と親しむにもピッタリなスポットです。
東園に向かって地道に歩く
動物園も半周し、ぼちぼち園内周遊バス「彩ポッポ」で快適に移動したくなるころだと思います。
が、
彩ポッポは正門と東園からしか乗れません!
停留所は他にもあるものの、すべて「降車専用」となっています。
どうぞご注意ください。
彩ポッポ車庫を通り過ぎた先の、トイレと自販機の横に分岐路があります。
今回は東園に向かってまっすぐ行きますが、左に行くと隠れた人気スポット「恐竜コーナー」にたどり着きます。高さ8メートルのブラキオサウルスをはじめ、大小20の恐竜のモニュメントがあります。
1980年の開園当初からあるため、古い学説がモデルとなっております。
最新の学説をお届けできないのが残念ですが、レトロな雰囲気をお楽しみください(新設できたらいいなぁ)
野生?シカ・カモシカの谷
にこにこ橋を渡った先にまた分岐点。カモシカのシルエット看板の方向に進むとコバトンロードに突入。ここにはホンシュウジカとニホンカモシカが暮らす「シカ・カモシカの谷」がある絶好の森林浴スポットです!
東園はまっすぐいった方が早いですが、どっちを通っても到着しますので、今回はシカ・カモシカの谷(コバトンロード)経由で行きます。
約500mのウッドデッキをコトコトと進み始めると、さっそくカモシカを発見。比企丘陵をそのまま利用したこの展示場で、急峻な地形をものともせず暮らす様子は野生の姿を思わせます。
今回は簡単に見つけることができましたが、難しいときは本当に難しいです!自然に溶け込むカモシカたちを目を凝らして探してみてください。
東園に到着~!
プーズー舎から歩くことおよそ1キロ!オーストラリアの動物やカピバラが暮らす東園に到着しました。
おなかが空いたら東園入ってすぐのレストランガゼボへ!私はカピバラ目指して右へ進みます。
カピバラ・ワラビー広場
カピバラとベネットアカクビワラビーが暮らしています。冬場は「カピバラ温泉」でお風呂につかるカピバラたちが見られますが、現在はシーズンオフ。水辺にすむ生き物ですので、プールにつかる様子が見られるかもしれません。
ベネットアカクビワラビーは特にしきりもないため、皆さんの側にいることも。外に散歩に出ようとしているのか、人間の出入りを虎視眈々と狙っている個体がいますので、開閉の際はご注意ください。
ピクニック広場
カピバラ・ワラビー広場の前には、オーストラリアの鳥たちのにぎやかな声が響くピクニック広場があります。レジャーシートを広げてゆっくり過ごすのにおすすめな広場のひとつ。コバトンとりでという複合遊具も人気スポットです。譲り合って遊んでね!
カンガルーコーナー・クオッカアイランド
ついた・・・。正門からカンガルーコーナーまで、まっすぐ向かえば15分程度なのですが、今回は遠回りだったのでずいぶん時間がかかりました。ここにいるクオッカに会いたい方は、このルートではなく、入園後まずは東園に向かうことをおすすめします。
カンガルーたちが暮らす空間を通り抜けるウォークスルー形式のこの展示場、カピバラ・ワラビー広場のワラビー同様、皆様の側にいることもあります。今回は展示場の中ほどにいました。
まっすぐ進めばクオッカアイランドに到着!オーストラリア以外でクオッカを飼育しているのは当園だけです。有袋類の繁殖を中心に当園の動物園としての取り組みが認められたことにより、2020年にフェザーデール野生生物園から寄贈されました。
観覧にあたっては、その日によって公開時間が決まっていますのでご注意を!
さらにクオッカは強い日差しや風、大きな物音が苦手です。室内や物陰に隠れていることもありますが、時間を空けてみるとひょっこり姿を見せたり、走り回る姿をみることが出来るかもしれません。私が行ったときは見やすい位置にいました。ラッキー!
正門からペンギンヒルズ経由でここ、カンガルーコーナーを出るまで3.5キロ、1時間17分かかりました。
私は写真を撮るだけでサクサク進みましたが、動物を探したり観察したり遊んだり食事しながら過ごすと、正門~キリンテラス~ペンギンヒルズ~カピバラ・ワラビー広場~クオッカアイランド出口まで3時間はかかるのではないでしょうか。
コアラ舎
国内でコアラを飼育しているのは全部で7園。そのひとつが埼玉県こども動物自然公園です。
屋内展示室では通年してコアラを見る事ができ、あたたかい日は屋外展示場にでることもあります。
他の個体に比べて小さなコアラがいたら、それは昨年生まれの「ミラ」です。
屋外展示場にはミナミコアリクイ・フタユビナマケモノ・シマオイワワラビーなどの動物がいます。
カンガルーの仲間といえば草原を跳ねているイメージがあるかと思いますが、シマオイワワラビーは岩場にすむ種類です。展示場の高いアスレチックを軽快に移動する姿に、カンガルーの仲間の多様さを感じてください。
アスレチック広場
体をめいっぱい動かすことができる大人気の広場。小学生以上を対象にしたアスレチック遊具がたくさんあり、わたしがこどもの頃に憧れていたターザンロープやサスケジャンプもあります。楽しそうなこどもたちを羨みながら東園を後にします。
こどもの城
ここまで堪能するとくたくたになると思われますが、東園を抜けて動物公園橋を渡って左手にある「こどもの城」に向かいます。なんと2020年から無料で入館できるようになりました!
お城のなかには遊具や絵本、そしてみんなの思い出でありトラウマでもあるケヤキ大王がいます。怖くないよ。
キツネザル舎・ツル舎・フラミンゴコーナー
こどもの城を出たら来た道を戻ってキツネザル舎方面へ。ワオキツネザルたちが跳ね回る活発な様子は見ていて飽きません。でもこの日は寒かったのでみんなでヒーターの下で温まっていました。名物ワオ団子です。
ワオキツネザル舎を出て水鳥池を横目に進むと、左手にツル舎、さらに進むとフラミンゴコーナーがあります。ツルやフラミンゴたちの優美な姿をご覧ください。
5月7日と8日は野外ステージにお越しを!
フラミンゴコーナーの近くに大きな屋根のある野外ステージがあります。
ゴールデンウィーク期間中は、5月7日と8日にアニマルステージ(コンテンツは公開終了しました)が開催されます!
動物たちが特技を披露する様子をご覧ください。
ビアトリクス・ポター™資料館
まだあるの!?そうあるんです。part1でスルーしてなかよしコーナーに向かった時のあの資料館。
ピーターラビットをご存じの方は多いはず!その作者、ビアトリクス・ポターに関する資料館です。作者の生家を再現した建物や、初版本などの貴重な資料を見ることができます。
もりカフェとどんぐりのもりで休憩
資料館から道に戻って坂道をくだると右手にもりカフェとどんぐりのもりが見えます。あたたかい日はどんぐりのもりで甘いクレープや飲み物で一服するのはいかがでしょう。近くには中央売店があって、おみやげも購入できます。
出口へGO!
ここまできたらあとは正門に戻るだけです!噴水広場のケータリングカーで売ってるポテトが気になるんですよね・・・。
最後は正門付近のキリン売店で当園のオリジナルグッズを買っていきましょう!
ちなみに記念撮影で何度か登場したクオッカのぬいぐるみはこのキリン売店とオンラインストア(外部リンク)で販売しています。
園内1周弾丸ツアー終了!
ということでまだまだいけなかった場所、紹介しきれなかった場所もありましたが、これで園内を1周しました!
気になる距離とタイムは・・・
5.92キロ、2時間6分でした!歩数は11000歩くらい。
「何だ2時間で回れるじゃん!」と思った方もいるかもしれませんが、いえいえこれはあくまで業務仕様です。
逆に言うと職員でも2時間かかっちゃうんです!
動物をしっかり見て、遊んで、ご飯を食べて、休憩して、買い物をして、、個人差はありますがそんなふうに1周堪能していただくと5~6時間はかかるはず。
ゴールデンウィークに体験イベントがなくても、これだけ見どころがあって、くたびれ果てるくらい広くて1日楽しめるのが埼玉県こども動物自然公園!
思ったより長い記事になりましたが、そんな魅力が少しでも伝わったら嬉しいです。
ご来園の際は、ぜひ私のみどころポイントを参考に楽しんでいってくださいね!お待ちしてまーす!
繁成飼育係より