埼玉県こども動物自然公園

ヤブイヌ「ミコト」のリハビリ日記③

齋藤飼育係

ヤブイヌ「ミコト」のリハビリ日記 ①
ヤブイヌ「ミコト」のリハビリ日記 ②

2023年2月23日

こんにちは!前回ヤブイヌのミコトについて、再手術後の内容を書かせていただきました。
今回は、その後のミコトの様子をお知らせします。

再手術後1ヶ月間はエリザベスカラーをつけての生活となったミコト。フルパワーのミコトにはエリザベスカラーを維持する事はとても難しかったようで、1ヶ月で取り替えたエリザベスカラーは約7枚、新しく付け替えて最速2時間で破壊するというとんでもない記録も残しました…
この期間は何か音をたてたり、餌を切った直後に舎に入ったりすると、臭いで興奮してしまう傾向がありました。そのため、飼育係たちも私語厳禁・音はたてない・餌の臭いをつけないなど工夫をしました。なんとか1ヶ月後、エリザベスカラーが取れる日を迎えることができました!

きれいなエリザベスカラー
つけたばかりのエリザベスカラー
壊されたエリザベスカラー
破壊されたエリザベスカラー

ここから先は我慢の期間でした。手術した脚の抜糸をし、バンテージを外し、脚を地面につける感覚や、歩く感覚を戻す期間となります。予想外にミコトは大人しく、順調に進めることができました!最後のレントゲンも異常なく経過はかなり良好と言えます。ここでミコトのリハビリ中のエピソードを少し紹介します。

~エピソード1~
退屈をしのぐために枝を切って置いてみると、樹皮がわりとツルツルのカシの枝よりもゴツゴツしたコナラの枝が好きなようで、噛んでボロボロにしていました。いつもバラバラに置いておくのですが、少したって見に来ると回収されて自分の寝床の周りに置いてあることもありました。中にドッグフードを入れた竹のフィーダーは使ってくれませんでした…

ミコトに与えた枝
(左)コナラ、(中央)竹フィーダー、(右)カシ 

~エピソード2~
左下の写真のようにエサ皿と水皿を配置してその場を去り、少したってから戻って来るとなぜか右下の写真のように片付いています。
なぜでしょう…?よくエサ皿を体の下に隠して寝ていたりすることもありますので、気に入ったのかもしれません。

お皿
餌皿と水皿
お皿
片づけられた皿

~エピソード3~
2月に大雪の日がありました。雪だるまを作り遊べるものとして入れてみたところ、かなり驚いてしまいました。
刺激にはなったかな?

エサ皿にはいった雪だるま
写真⑤雪だるまとミコト

前置きが長くなりましたが、ミコトの現在の様子です。手術後3ヶ月間、脚の経過を見るために制限した範囲で生活していましたが、次のステップである、室内開放に踏み切ることができました。暴れてしまうのではないかと心配しましたが、程よい速度の歩き方で歩いてくれています。しかし、時々走りぎみなことも…。

歩くミコト
室内を歩くミコト
ミコトの写真
ミコト

ここからは、ひたすら筋肉を手術前の状態に戻すリハビリとなります。外の放飼場に出られるまでにはまだ時間はかかりますが、少しずつでも以前のミコトの状態に戻っていると実感しています。私としてはここまでこれた事がとても嬉しいです!ミコトは今日も頑張っています。今後もミコトの応援、どうぞよろしくお願いします!

ヤブイヌ「ミコト」のリハビリ日記④

お問合せ先

〒355-0065 
東松山市岩殿554

こども動物自然公園管理事務所

電話:0493-35-1234

FAX:0493-35-0248

お客様のご意見をお聞かせください

このページは気に入っていただけましたか?

ご意見・ご要望がございましたら、下記、「お問い合わせ」からお送りください。なお、回答にお時間をいただく場合がございますので、あらかじめご理解・ご了承願います。

ページの先頭へ